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  • 執筆者の写真: Branding Studio KATACHI
    Branding Studio KATACHI
  • 4月10日
  • 読了時間: 5分

更新日:4月22日

ブランディングの正しい順番とやり方を解説|デザインから始める失敗例を示したアイキャッチ画像

はじめに

「まずはロゴを作ろう」

「デザインを整えればブランドになる」


このように考えてブランディングを始めてしまうケースは少なくありません。

しかし結論から言うと、デザインから始めるブランディングは高確率で失敗します。

見た目は整っているのに成果につながらない。方向性がブレて作り直しになる。こうした問題の多くは、「順番」を間違えていることに原因があります。


本記事では、なぜデザインから始めてはいけないのか、そして成果につながるブランディングの正しい進め方を解説します。


なぜデザインから始めてはいけないの

デザインはブランディングにおいてトップクラスに重要な要素ですが、あくまで顧客と繋がるための「表現」です。

本来、デザインは「何を伝えるか」が決まった後に初めて機能します。しかし、多くの場合でこの順番が逆転しています。


コンセプトが曖昧なままロゴを作ってしまったり、ターゲットが不明確な状態でビジュアルを整えてしまったりすることで、見た目と中身が一致しない状態になります。


その結果、ブランドとしての一貫性が生まれず、顧客の中に印象が残りません。デザインは一つの「表現方法」であって、「出発点」ではないのです。


よくある失敗パターン

ブランディングをデザインから始めると、いくつかの典型的な失敗が起こります。

まず多いのが、コンセプトが曖昧なままロゴ制作に入ってしまうケースです。この場合、後から事業の方向性が変わり、ロゴやデザインの修正が必要になります。


また、流行のデザインに寄せてしまうことで、一時的に見栄えは良くなりますが、自社の価値とズレてしまい、長期的にはブランドとしての強さが失われます。


さらに、デザインだけで差別化しようとするのも危険です。本来の差別化は事業の中身にあり、表現だけで優位性を作ることには限界があります。

こうした失敗の根本原因は、「順番」を誤っていることにあります。


ブランディングの正しい順番とは

では、どのように進めるべきなのでしょうか。結論はシンプルです。

「事業設計 → ブランド制作 → 発信設計」この順番で進めることが、ブランディングにおいて最も重要です。


① 事業設計|選ばれる理由を定義する

事業の軸を定義し、「なぜこの事業が存在するのか」「なぜ選ばれるのか」を明確にします。顧客の本当の課題を特定し、誰にどんな価値を届けるのかを整理することで、ブランディングの土台が決まります。 KATACHIでは下のような、オリジナルフレームワークを活用して、事業設計を伴奏します。

VPP(バリュープロポジション)キャンバスの図|顧客と価値の関係を整理するブランディングフレームワーク
VPP CANVAS フレームワーク
顧客の本質的な課題を可視化するフレームワーク図|課題構造を整理したブランディング設計プロセス
顧客課題特定フレームワーク
競合と自社の立ち位置を整理するポジショニングマップ|市場内での差別化を明確にする図
ポジショニングフレームワーク

② ブランド制作|価値を形に落とし込む

定義した事業の軸をもとに、ブランドコンセプトや世界観を設計し、それをロゴやWeb、各種デザインとして具体化していきます。ここでは単なる見た目ではなく、「価値が正しく伝わる形」に落とし込むことが重要です。


③ 発信設計|価値を正しく届け続ける

ブランドは作って終わりではなく、顧客に価値が伝わり続ける状態をつくる必要があります。どのようなチャネルで、どのようなメッセージを、どのように届けるのかを設計し、運用・改善を通じてブランドを育てていきます。


このように、事業の軸を定義する「事業設計」価値を形にする「ブランド制作」価値を届け続ける「発信設計」この3つが連動することで、初めてブランディングは機能します。

重要なのは、デザインはこの中の「ブランド制作」に含まれる一要素であり、起点ではないという点です。


ブランディングとは|構造とプロセスを図解で解説

ブランディングの構造を示した図|認知から理解・共感、指名を経てブランドが形成されるプロセス
ブランディングプロセスの図

ブランディングは、単なるロゴやデザインの制作ではなく、認知」から「選ばれる理由(ブランド)」へと至る一連のプロセスです。

広告やSNS、検索などによって認知が生まれ、その後、コンセプトや世界観を通じて理解と共感が形成されます。

さらに、デザインによってその価値が具体的に伝わり、「指名」へとつながります。

最終的に、価格ではなく価値で選ばれる状態になることで、ブランドが成立します。


この図からも分かるように、デザインはあくまで途中の工程であり、起点ではありません。


KATACHIが提唱するブランディング

KATACHIが提唱するブランディングの考え方|事業の軸・表現・発信の関係性を示した図
ブランディングの図

KATACHIでは、ブランディングを「事業の軸(選ばれる理由)を設計して、価値が正しく伝わる状態をつくること」と定義しています。


この考え方において重要なのは、すべての表現が「軸」から導かれていることです。誰に向けた事業なのか、どのような価値を提供するのか、なぜそれをやるのか。これらが明確であることで、デザインにも一貫性が生まれます。

逆に、軸が曖昧な状態では、どれだけ見た目を整えてもブランドとしての強さは生まれません。

まとめ

ブランディングは、デザインから始めるものではありません。

事業の軸を定義し、価値を言語化し、それをデザインとして表現し、発信していく。この順番を守ることで、初めて一貫性のあるブランドが構築されます。


見た目を整える前に、まずは「何を伝えるべきか」を明確にする。それが、成果につながるブランディングの第一歩です。

もし、デザインを整えているのに成果につながらないと感じている場合は、順番を見直すことが必要かもしれません。


KATACHIでは、事業の軸から設計するブランディング支援を行っています。

本質からブランドを構築したい方は、お気軽にご相談ください。




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